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ククリア:161年 9日

おぼんですな。私はこれから出かけます。
出かける前に済ませておきたかったんだ。区切りってものだね。

車の移動中はポケGOでも開いてぽちぽちしようかと思っています。
高速移動中の距離カウントがされてないのが本当に悔やまれる。
なお、うちは田舎なので目立ったポケモンは捕まらない模様。一度カイリューの影は見えたんだけどね!!!居場所わかんなかったよね!!!
 
 
 
 



9日。

待ちに待った……とは言えないか、だって一晩だもの。むしろ気持ちの整理がついてないぐらいだ。
とはいえ、今日は結婚式だ。あたしと、セルブロが……夫婦になる日。


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こうやって親子二人で朝食を食べるのも、今日で最後だと思うとなんだか寂しく思えてしまう。おかしいな、そんな柄じゃないのに。


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「そんな心配そうな顔しないで、シャンと背筋を伸ばして歩けば大丈夫よ」

「そうじゃなくて、心配なのは母さんのほうなんだけどな……」

「あら、どうして?」

「……一人になるじゃない」


あたしがうまれたころからずっとにぎやかだったこの家。兄さんが独り立ちして、父さんが逝って……どんどん同じ屋根の下で暮らす人数が減っていった。
あたしが嫁いだら……母さん、一人になるんだよね。


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母さんのことだ、一人になったらご飯とか適当にしちゃうんだろう。そう思って、あたしにでもできる簡単な料理をと昨晩はたくさん作りおきを量産しておいた。
……べ、別に、昨晩ぜんぜん眠れなかったとか、そんなんじゃないんだから。


「ふふ、一人暮らしなんて何年ぶりかしらねぇ。ちょっと若いころに戻った気分かな。そんなに心配しなくてもいいじゃない。セルブロ君の家、すぐ近くなんでしょう?」

「そうだけど、そうなんだけどさあ」


確かに、顔を見ようと思えばすぐだから、深く考えすぎなくてもいいのかもしれない。




さて、式も大事だけど、それより先にもっと大きな出来事があったんだ。


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オネーサン、今日出産日なんだって。
こっちもバタバタだから早めにきちゃったけど、ちょうど生まれたところだったようだ。


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髪の色的にオネーサン似かな?なによアナタ……と言わんばかりの視線も、オネーサンに似ている気がする。


「出産おめでと、大丈夫?顔色悪くない?」

「だい、大丈夫よ。ありがとう。アナタも、おめでとう」

「……ありがと」

「うちの甥をよろしくね」

「……大事にする。と、思う。けど……」

「けど?」


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「……結婚って、どんな感じなのかなぁって……大変だったりするのかな」

「そうね……今しがた大変な思いをしたところかな……」

「うぅー……」

「でもね、それを許容して余りあるほどに幸せなのも本当。……大丈夫、アナタもそのうちわかるわ」



オネーサンの見舞いを終え、ゆっくりと神殿へ向かう途中にルカ先輩に会った。


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「あいつの同級生及び先んじて結婚生活を満喫している先輩への質問です」

「どうしたのその中途半端に畏まった質問文」

「夫の立場から見た結婚生活はいかがですか?」

「そうだなぁ……ジョルディ君がうまれてからロサさんがよりいっそう逞し……元気になったぐらいかなぁ。あと、うっかり寝てるときにぺしゃんこにしちゃわないかちょっと心配」

「ルカ先輩はちょっとボリューム落としたらいいと思うよ」

「お嫁さんのご飯がおいしいから無理かなー」


たぶんルカ先輩の大食らいはロサ先輩の料理の腕前とかそれ以前の問題だと思う。



城門前に差し掛かったところで、彼によく似た、でもそれよりもうんと大人びた容姿の男性……セルブロのお兄さんに話しかけられた。


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「やあ、会えてよかった。式前に挨拶の一つや二つしておきたかったんだ」

「あっどうも。ええと……お義兄、さん?」

「あはは、呼び捨てでもいいのに。あ、リラちゃんって呼んでいい?」

「じゃあ、アルノルフって呼ばせてもらうけど、いいのね」

「うん、構わないよ。……それにしても、義理とはいえこんなかわいい妹ができたなんてうれしくて、ちょっとこそばゆいな。ふふ、うちの弟をよろしくね」

「アッハイ」

「僕らは結構歳が離れているからね、一緒に過ごした期間はそう多くはないのだけれど大事な可愛い弟で。今でこそちょっと大人びてて背伸びしようとしてる所が強いけど、一生懸命ないい子なん――」

「兄ちゃん!!余計なこと言うのやめてくれないか!?」


あ、セルブロがきた。


「おやおや、今日の主役が揃ったね。セルブロ君、彼女を大事にするんだよ?せっかく君を選んで、君が選んだ子なんだ。泣かせたりなんか」

「しないしないわかってる!ほら、挨拶行くならもっと行くとこあるんじゃないか?リラの家族めっちゃ多いぞ?半端なく多いぞ?」

「それもそうだね。ふふふ、お邪魔虫はここで退散かな。それじゃまた、教会でね」

「いいから行った行った!」


現れるやいなや、あからさまに追い返してしまった。そんなに口出しされるのが嫌か。でも、うちの兄弟の数だけ「うちの子をよろしく」合戦が行われているかと思うと、追い返したくなる気もわかるような。


「……悪い。アレは律儀なとこが強くて……加えて男所帯の中に義妹ができて舞い上がってるからさ……。うるさかったろ」

「別にいいんだけど……本当にうちの家族みんなのとこ周るつもりなのかな」

「さあなぁ……」


国中に散らばって生息しているうちの身内を探すのは、本当に骨が折れると思う。本気でやるならぜひ頑張ってほしい。



セルブロと合流したその足で、教会へ向かう。
まだ人の気配は少ないが、これから少しずつ身内でごった返すのだろう。


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新郎の控え室として用意された一角を覗くと、ダロスの衣装を白く染めたような姿のセルブロが見えた。まだ剣は背負っていないがおおよそ着替えを終わらせたようだ。
こちらもいい加減控え室に篭って仕度を整えなくては。




いつの間にか、互いの身内が集まり控え室の外がにぎやかになってきた。
母さん、うちの兄姉たち、ラウドミアの声もする。出産を終えたばかりだというのに、マリカオネーサンも来てくれているようだ。

ああ、こんな大所帯の眼前で、誓いの言葉を謳いあげるのか。
そう思うと緊張だか羞恥だかよくわからない感情で顔がこわばっていくのを感じた。



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開式を告げるシズニ神官の声が聞こえる。
引き継いだばかりのあのパッパラパーの声だというのが信じ難いぐらいの、落ち着いて荘厳な声音。神官ってすごい。


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呼ばれた。戸をあけて、出なくては。


ゆっくりと蹴躓かないように歩みを進めながら、ちらりと横を見る。兄姉の姿、母の姿、友の姿。いずれも笑顔であたしたちを見ている。
どういうわけかブランチ夫婦はセルブロ側に座っていたけど……職場の仲ってのがあるんだろう。

視線を逆に向ける。黒い衣の中身は間違いなくハンクだ。初めて見る真剣な面持ちに、やはりきちんとした儀式なのだとさらに緊張がのしかかる。
だけど、ふと目線が合った瞬間、少しだけ目元がへらりと緩んで、いつものハンクっぽさを見せる。
少しだけ、今日執り行う神官がハンクでよかったと、ほっと息をついた。


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聖壇の前で二人並び、立つ。
ゆったりとした白い法衣とは違った白い衣装はしっかりとセルブロの身と意識を引き締めているようで、あちらの表情も硬い。


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隣で誓いの言葉を読み上げられる。同じぐらい緊張しているくせに、こういうときサラッと言えちゃうのはちょっとずるいとおもう。どんな分厚い面の皮を持っているのやらぜひ解明したい。


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意を決して同じような文言を読み上げる。声は震えていなかったろうか、言葉は間違っていなかったろうか。大仕事のひとつを終えて、少しばかり緊張を吐き出す。あたしにこういう表立った舞台は不向きだと改めて実感した。


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誓いの証をとの声に、隣の気配がこちらに近づいた。向かい合って視線を交わらせ、じろりと様子を伺う。

やっぱり、ずるい。

高い身長にしっかりとした顔立ち、少しばかりつり目がちな灰茶の瞳は凛々しく、勇者を模した服装もあいまってどこか頼もしい。困っているさなかに勇者だ何だと名乗られたらすがりたくなるのもわかるような気がする。
もし劇で相手をするのが彼だったのならば、少しはやる気になっていたのかもしれないし、姫役に選ばれなかったことを悔しく思っていたのかもしれない。

ちくしょうずるいという想いを心のうちで黙殺しながら見上げていると、クスリとセルブロが笑い、こちらに聞こえるだけの小声で話しかけてきた。


「何をにらんでいるんだ、誓いの証だというのにその顔はないんじゃないか?」

「べ、べつににらんでなんかいないし」

「お互い家族と友人ばかり、身内ばかりなんだ。そろそろいつもどおりに振舞ったっていいんだぞ」

「そうは言ったって、緊張するのはしょうがないじゃん」

「そんな心配せずとも……これからずっと一緒なんだ、安心して飛び込んで来い」


少しだけ屈んで両手を広げる。キス待ちの様体とはいえない、どちらかというと子供を受け入れようとする父親のような、そういった包容力の構えだ。
そういう余裕が一番腹が立つんだと内心で舌打ちをして、おとなしく彼の射程範囲に入り込む。


「いくらなんでも嫁にそういう子供みたいな扱いはどうかと思――イヤー!!!」


彼の射程範囲、腕が回るほどに近づいたとたん、あたしの両足は地面から引き離された。


「やだ!ちょっと!降ろして!」

「嫌だね、こうしないとキチンと届かないだろう?」

「あんたが屈めば済むだけじゃない!」

「晴れの舞台なんだ、こういうときぐらい格好良く決めたいものじゃないか」

「打ち合わせしてなんぼだと思うんだけどなっ!」


突然抱き上げられて動揺しないやつがいるのならぜひ教えてほしい。まったく、思わず急に叫んじゃったじゃないか、いろいろと台無しだ。
席のほうからは兄たちを筆頭にクスクスと笑い声が上がっている。進行役であるハンクですら口に手を当てている始末だ。


「……ほら、だいなし」

「でもこれでいつもどおりだろう?」

「はぁ?」

「俺の前で猫をかぶらなくていい、いつもどおりの君が俺は好きだ」

「……っ!あんたって、人はねぇ!!」

「ほら、いい加減やることやろうか。焦らしすぎもよくないぞ?」

「わかってる!」


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抱えられたまま、ぐっと背中に力を入れてあいつの唇へと牙をむく。
勢いよく身を起こしたあたしとは反対に、セルブロはゆっくりとこちらに顔を向けて。だけど離さないといわんばかりに力強くあたしの背中を抱いていた。



口付けを終えて、再び大地に足を着ける。
式の大体の流れはここで終いではあるが、閉式の前にひとつだけ確認があるそうだ。


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同じ苗字になる際、どちらかの姓を名乗るか否か。そういえば相談していなかった。


「ああ、もちろんうちのコールs」

「待って」

「んん?」


申請にちょっとだけ待ったをかけて、もう一度セルブロと向かい合う。


「どうした?」

「あたしコールスを名乗るだなんて言った覚えはないのだけど」

「そりゃ言ってないが……普通プロポーズした側に嫁ぐものじゃないか。嫌なのか?」

「嫌なわけじゃないんだけど、勝手に決められるのは気に食わない」

「……じゃあどうしたいんだ?」

「そうだな……勝負しよう。あくまで平和的に、それでいて公正な手段。じゃんけんで!!」


ドレスの袖をまくりあげ、腕を振るう。またしても親族席から笑いの声が上がった。サニーなど先ほどからずっとゲラゲラ笑っている。後でグーをお見舞いしてもいいかもしれない。


「勝手に決めちゃうなんて公正じゃないよねぇ、元アスター神官様?互いの承諾のうちに決めてなかったのだから、こうするのが筋ってものじゃない?」

「……ククッ、ハハハ!!確かに!そう、それでこそ君ってものだよなあ!」

「いつもどおりで良いって言ったの、あんただからね」

「ハ、ハハ……ああ、いいんだ!それが一番だ!」


結婚式という場には似つかわしくない掛け声を数回繰り返し、結局のところあたしが勝利を収めた。
悔しそうな声をセルブロは上げていたが、本当は大して悔しがってなどいないのだろう。セルブロもあたしも、列席者や神官もみんな笑顔に包まれていた。


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結婚式という荘厳な空気も神官の物々しい声音も何もかも掻き消えた中、閉式の言葉をもって締めくくられた。



和やかな空気のなかバラバラと席を立つ親族の中、あたしはラウドミアの姿を見つけて駆け寄った。


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「おめでとうリラさん。とってもいい式だったわー」

「ちょっと腑に落ちないとこはあるけど……あたしらしかったでしょ?」

「ええ、結婚式っていいな。私も早く結婚したいなぁ」

「ラウドミアならすぐだよ。イバンなんてこう、イチコロにしちゃえばいいのさ」

「うふふ、がんばってみるわ。たくさん、たくさん大好きだって伝えるの!」

「その意気さ!」



ひとまず新しい、帰る家を確認しに戻る。道順に大差はない、彼の新居は恐ろしくあたしの実家に近い。
うちから持ち出した品物をしまうために戸棚を開くと、驚くほどに殺風景な景色が広がっていた。


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なんで生でギリいけるようなものしか入ってないんだ。こんなのじゃ料理の一つもできやしないんじゃなかろうか。
やれやれ、食事に関して世話が焼けるのはうちの母親だけじゃなかったようだ。毎日料理するのは面倒だから、食材だけは用意してやろう。





夜の刻になって、人ごみにまぎれながら闘技場へ足をむける。今日から選抜戦の始まりだ。


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今日は兄弟対決という面白いカードだ。向かい合う横顔はやはり面白いほど似ている。
しかし兄弟という組み合わせ自体は面白くても、試合の内容はそうもいかない。なんせ兄弟なのだ、年の上下はどうしても埋めがたい。


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訓練の積み重ねの分、兄のほうが一枚も二枚も上手だったようだ。


帰る途中でセルブロにつかまった。


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夫婦なのだからもう遠慮などない。ぐいと包まれて口を落とされる。こういうときは好きなだけさせておくのが一番だと、結婚初日にしてあたしは思うのだった。





というわけで結婚しました。してました。何年前の記録だよこれ!!?
いい加減データを進めたいなと思いつつも、まだ消化しなくてはとも思うこのジレンマ。どうしたらいい?

お盆の泊まり中に進められたらいいなとPSPは持ち出すけれど、手をつけるかどうかはわからないな。

とにかく、今後もスローペースながらリラの人生を綴っていこうと思います。まだやる気はあるんですよ!!!!

 

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